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鼠経ヘルニア日帰り手術体験記

ひと月半ほど前に左鼠径部が膨らんでいることに気が付きました。ただ膨らんでいるだけで何の痛みもなかったのですが、その頃誰だったか芸能人の前立腺肥大による休養が報じられていたこともあって念の為に某総合病院の泌尿器科を受診しました。窓口でのやり取りで疑問に思ったらしい看護婦に別室に呼ばれて診てもらったところ、
「これ脱腸じゃないですか?先生~」
呼ばれてきた医師もひと触りで
「うん、立派な脱腸。外科に紹介状書きます。」
当日は外科が休診だったので、翌日外科を受診して5日間の入院手術宣告を受けました。

しかし病名が分かってから外科の受診まで一晩あったのが幸い、鼠経ヘルニア手術についてネット上の情報を読み漁った私の理解は以下でした。

*緊急の治療は要さないが、手術以外に根治療法はない。
*開腹手術:数日の入院。予後の痛みがあり社会復帰までの時間が課題。
*腹腔鏡手術:日帰りもしくは1泊。予後の痛みは少ない。ただし医師の熟練度で結果にばらつきがありそう。

最初に診てもらった病院には申し訳なかったのですが、都内の日帰り手術専門のクリニックで手術を受けることにしました。体の負担ももちろんですが、勤め人の方々と違って自営業の私には有給休暇など存在しませんし。

そのクリニックの受付はまるで高級エステか高級アスレチックジムか。手術への恐怖心を感じさせない落ち着きの空間でした。そして完全予約制の名の通り1分たりとも待たされることもなければ、他の患者さんと顔を合わせることもありませんでした。事前検査も手術もスタッフ全員が私だけのために存在しています。

事前検査では触診・血液検査・心電図・肺活量測定・聞き取りの他に、手術の内容・リスク・費用についての説明とQ&A。
全身麻酔下でお腹の両脇とお臍から5mmの腹腔鏡を3本入れて、大スクリーンを見ながら筋肉の破れた個所にメッシュシートを被せて腸の露出を防ぐとのこと。再発率やありうるリスクなどについても十分な説明を受けることができました。

手術当日は安静室で麻酔と予後についての説明を受け、点滴をしながら痛み止めを4錠飲んで手術室へ。全身麻酔するのになんで痛み止めなんだよ、怖いじゃんとかと思いましたが黙っていました。

そして手術台に乗り、心電図やパルスオキシメーターを準備する看護婦と他愛のない話をしていたら突然瞼が重くなりました。
「あっ、何にも言わずに麻酔入れたんだ!」
と思った瞬間意識が飛んだ…。

「終わりましたよー」
の声で目が覚め、看護婦の付き添いで歩いて安静室へ。
看護婦も驚くほど完全無痛でしたが、痛み止めをまた3錠。30分ほどソファーに座って休みながら、出されたパウンドケーキや水を飲んだり点滴の写真をFBにアップしたりしている内に帰宅許可が出ました。4日分の痛み止め、抗生物質、胃薬を処方され会計を済ませて駐車場まで倍の10分ほどをかけて歩きましたが、痛みは全く感じませんでした。全身麻酔後なので運転は禁止です。

いつ痛みが襲ってくるのかとびびっていたその晩ですが、全く痛みが出ることもなくよく眠ることができました。結局その後も完全無痛、咳でむせ返っても痛みはありませんでした。シャワーは手術当日から、風呂と酒は3日後から、運動は本人の痛み次第でお好きにどうぞ、とのこと。また驚くことに術後の通院も無しです。

いやぁ、このクリニックの日帰り手術を選んで大正解でした。

ちなみに窓口請求額は健康保険(30%)適用で、事前検査に約5千円、手術に13万円弱でした。時間単価は高いかもしれませんが、切開手術で5日も入院すれば同じくらいは掛かるのではないでしょうか。
幸い加入している健保組合の高額医療補助と付加給付のお蔭で最終の自費負担額は事前検査も含めて合計2.2万円、それプラスアルファが民間の医療保険から給付されるので、結局高速代やら駐車場代も含めて自己負担はゼロでした。


鼠経ヘルニア手術は術式のみならず医師の熟練度によっては手術中の耐えがたい苦痛、予後の社会復帰にかかわる慢性的な痛み、再発が稀ではないようです。手術を受ける方は本当に慎重に術式や医師を選ぶ事が重要と思われます。そのためにこの記事を書きました。
私は将来脊柱管狭窄症の手術をすることになると思うのですが、ある専門医がやっている10mmの内視鏡手術は保険適用外なので今回の窓口支払い費用の10倍くらいの自費が掛かります。しかし、10mmなら2泊、保険適用の18mmなら2週間から20日入院。絶対10mmを選択しようと今回心の底から思いました。

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