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BMW Z4 愛

8月16日

昨年7月末に中古で購入したBMW Z4(E89)に1年間乗ってみた感想です。
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【購入車種】
BMW Z4(E89) sDrive 2.0i ハイライン・クルージングエディション
4250×1790×1290(アダプティブMサス車)1520kg
L4 2L(ツインスクロールT/C付き), マニュアル機能付き8AT 135kW(184ps)/5,000rpm、270Nm(27.5kgm)/1250-4500rpm
初年度登録2012年7月
納車時走行距離約12,000km→現在約20,500km


もう何年も前、山スキーの帰りの関越道で初めて見たBMW Z4。その瞬間にこの華麗なスタイリングに衝撃を受け、惚れ込みました。しかし外車、それも2シーターオープンなどというスペシャリティカーなど私には無縁の存在と思い込んでいました。もちろん購入検討対象外です。しかしそれから何年かしたある日、輸入車専門の中古車屋をやっている弟とのたまたまの会話の中で、例えBMWやMercedesであっても輸入車は中古になったとたんにその価格が暴落することと、流通中間マージンが入らない中古車オークションでの落札価格は市場価格に比べて相当割安であることを知り、一挙にZ4を現実のものとして考えるようになりました。

@軽井沢 MIRADOR
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そして望みの車が見つかるまでに数か月。
大切に大切に扱われてきたであろう最高の個体に出会うことができました。5年落ち、1.2万km走行、ワンオーナー(多分ガレージ保管)、非常に程度が良かったので中古車市場に出てきた場合、新車本体価格に対して170~180万程度しか下がらないような個体でしたが、今回は不具合整備(結果的になし)、車検整備(2年)、ドラレコ、ダイヤモンドコーティング、諸経費(税金、登録諸費用、車庫証明、陸送費など)全て込みの乗り出し価格で相場よりも10数パーセント程度安く購入することができたと思っています。

【エクステリア】
惚れ込んだスタイルにはますますのめり込んでいます。私は走る工芸品だと思っています。
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ところで走る工芸品と言えば、Toyota 2000GTです。2013年のオークションでは1億3,000万円以上での落札があったとWIKIに載っていました。
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うーん、2000GT には完全に負け。何が違うって、まずはオーラがありますね、2000GTには。でも試作車を含めて僅か340台弱しか作られなかった車と量産車とじゃ端からお話になりません。分もわきまえずにとんでもない銘車と比べてしまったのですが、そんなことをしようとする気になる量産車なんて他にはないと思いませんか?
そうは言っても悔しいのでこの記事の最後に蛇足として両者の外形比較を載せましたので興味のある方はご覧ください。

スタイリングで気に入らないところは未だ出てきません。

【インテリア】
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車内は赤の本革シートを基調として、白と黒が配されたセンスの良い内装。シンプルかつお洒落。NAVIはインパネ上部に格納されており、エンジンキーONで目線の位置に出てきます。電動シートは細かなポジション調整が可能で、テレスコと相まって最適ポジションを設定してメモリできますが、右ハンドル仕様のせいか左足元は狭めなところがチト不満。

2シーターオープンカーと言えば車内の荷物置き場に困るのが通り相場ですが、Z4の場合二人分のちょっとしたバッグ類や衣類はシートの後ろに放り込めてとても便利です。

こんな隠し収納も。(昔SM-Xという不真面目な名車にも似たような収納がありましたね。)
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そしてこの隠し収納を付け換えると、(トランク側から撮影)
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トランクスルーを利用したスキー収納に早変わり。もちろんトランクスルーに直接板を入れることも可能ですが、このパーツを使うことによって、急ブレーキや衝突時にスキーが車内に突っ込んでくるのを防いでくれる優れものです。
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昨年はZ4で2回軽井沢にスキーに行きました。二人乗ってルーフを開けてスキーに行かれるZ4は唯一無二の存在です。
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今年は4・5人用テントとかマットやらシュラフやらアイスボックスやら夕食とかの前泊用装備一式積んでルーフを開けて沢登りにも行きました。そんなこんな、Z4の積載能力には驚くばかりです。

【オープン走行】
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そのスタイリングだけで購入を決めたZ4ですが、オープン走行が快適なこと!
並みはずれて優れたウィンドデフレクタのお蔭で130km/h走行でも帽子が飛んでいく気配もなければ、顔に風が当たって不快な思いをすることもありません。騒音で会話が成立しないトンネル以外は快適一方です。真夏はさすがに熱中症の恐れがありますが、真冬でもシートヒーターすら使わずに頭寒足熱、露天風呂状態でオープン走行を楽しみました。念のためにダウンなどの防寒具を毎回持って行くのですが、お日様さえ出ている日ならば使った記憶はありません。多分世界一快適なオープンクルーズを享受できる車だと思います。

【走行性能】
まず、最初のお愉しみはエンジンをかけた時のボボボボーという大き目の排気音。1,2分で静かになってしまうのでただの演出だと思いますが、いかにもスポーツカーに乗ったという気分にさせてくれます。
走りですが、私の車はエントリーモデルの2L直4(184ps/27.5kgm)ですので、国産のマッチョカーのような暴力的な加速はありません。しかし、とてもよくできた過給エンジンと素晴らしい8ATのお蔭で私レベルならばストレスフリーの走りが楽しめます。しかし、この車の真骨頂はスポーツ走行ではなく、あくまで優雅なグランドツーリング。箱根ターンパイクのような緩やかなカーブが連続する道をタイヤが鳴かない程度の速度で、目を三角にすることなく気持ちよく走るのが最高です。48:52の前後バランス(L6エンジン搭載車で50:50)と遊びが少なくクイックなステアリング、低い重心位置、加えてオープンカーとは思えない車体剛性のお蔭で思い通りにコーナーを駆け抜ける感覚はゴーカート感覚といったら言い過ぎでしょうか。ブレーキはタッチも利きも文句なく、これもとても気に入っています。ブレーキには緊急ブレーキを予測した場合に作動するサーボの予圧システムやパッドの濡れを検出した場合の乾燥モードなどがあって安心感を高めてくれています。このハンドリングとブレーキのお蔭で、仮に高速道路で前車が突然スピンしてもその動きを見ながら脇を何事もなく抜けて行かれるような気がしてしまいます。
燃費は街乗りで11km/L前後、高速道路では12.5~13.5lm/L程度です。

@妙義山中之嶽神社にて
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【快適性】
オーディオが素のままなのかそれとも前オーナーが何かに替えているのか分かりませんが、今まで乗った車の中では最もいい音で大満足です。オープンで低音を利かせていると、交差点などでは低脳あんちゃん風になってしまうので気を使います。
エアコンの効きは天下一品。ドア開閉時には車内の圧力変化を抑えるために両側のウィンドウが一瞬開くようしているくらい高い気密性と、コンパクトなキャビンとが相まって今年のように40度近い気温の日でも一瞬で車内は涼しく快適になります。これは程度の違いこそあれX1も一緒です。

【周囲の車の反応】
私は高速道路は最高速度+20km/hを上限に走るのですが、この車が見えたとたんにまだかなり遠くの前車が走行車線に移ってしまうことが良くあります。また追い越し車線に出てこようとした車が車線変更をやめて元の車線に戻ってしまうシーンにもよく出くわします。120km/hで追い越し車線の先頭を走っているのは迷惑な事なので私としては前車追従が都合がいいのですが、空いている時には先頭を走らされる場面が多いです。もちろんそういう時は私もすぐに走行車線に戻ってしまうので、必然的に車線変更が多くなっています。また、Fit Shuttle時代はよく煽り運転に遭いましたが、この車になってからは一度も遭っていません。特に、プリウスやクラウン、アルファードどうしちゃったんでしょう?オラオラもいいんですが、立派なオトコたるものポルシェだろうがランボだろうが相手構わずやって欲しいものです。

楽しいのは「なんだ?この車?」って感じでリアエンブレムが見える距離で追走してみたり、横に回って並走してみたり、追い越して前走してみたりする車に出会ったことがあります。余り車に詳しくない車好きの方なんでしょうね。また、SAで「なんていう車ですか」「カッコいい車ですね」などと話しかけられることもあります。こういう時はこちらも楽しい気分にさせてもらえます。


【故障・不具合】
一切なし。

【心配事】
というわけで購入動機となったスタイリングだけでなくすべての面でますます好きになっていますが、心配事がないわけではありません。それは最近のTOYOTA直噴エンジン以外世界中全てのガソリン直噴エンジンの宿命である吸気弁傘裏・ステムに付着する燃焼生成物のデポジットです。燃焼室や噴射弁のそれは燃料添加剤が多少は効くかもしれませんが、吸気弁の傘裏やステムへの堆積物には如何ともしようがありません。欧米のBMWディーラーではクルミの殻を使ったブラストでクリーニングしてくれるのですが、日本にはまだ導入されていないようです。あー、心配。(氷をブラストする修理工場はありますが、今のところToyota車とMazda Skyactive限定だそうです。)
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こんな素晴らしい車に出会えて幸せです。耐久信頼性抜群でメンテフリーその上燃費もいい国産車ももちろんいいのですが、この車の走る曲がる止まるという基本性能の虜になりました。もちろんZ4≠BMW ≠欧州車であることはわかっているのですが、目は完全に欧州車に向いてしまいました。もう長くはないカーライフ、もっともっと楽しみたいと思っています。

BMW Z4と過ごした至福の時間 (E85 :初代モデル)
菊池武夫が愛した名車と音楽(↑)


蛇足)
2000GTの外観について。(8月22日追記:この記事をアップした1週間後にMFwebに2000GTの外観に関する記事が載りました。Aピラー位置についての記述や大きくラウンドしたフロントガラスの写真が見られます。)

両者の全長が同じになるように写真の縮尺を調整して比べてみました。
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あれほどロングノーズに見えた2000GTですが、ボンネット長(ここではフロントウィンドウ先端またはワイパー付け根からフロントバンバー先端までと定義しました。)はZ4と全く同じでした。なのになぜあれほどロングノーズに見えるのか?その秘密はAピラーの位置と湾曲したフロントガラスにヒミツがありそうです。上の写真から分かるように2000Gtのフロントガラスの左右端は大きく湾曲して両サイドに曲がりこんでいたのです。これによってAピラーとサイドウィンドウの位置を後退させてロングノーズに見せているのではないでしょうか。
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ロングノーズを強調するためにフロントガラスを湾曲させてAピラーとサイドウィンドウの位置を後退。そのままではドア幅が狭くてドアの用をなさないためヒンジ位置を前進させた。そういうことでしょうか?

しかしヒンジ位置を前進させてドア幅を広げても実際の乗り降りにはAピラー(とインパネ)が邪魔になるので乗降性は相当悪かったのでないかと想像されます。ボンドカーとして007に登場した時にオープンカー化したのは長身のショーンコネリーが乗れなかったためとWIKIに書かれていますが、上の写真を見ればそれがよく分かりますね。

また、Z4に比べてホイールベースが極端に短く、その分リアオーバーハングが大きいのですが、この理由は見当もつきません。GTカーとしてはホイールベースを短くする要求はないはずですが、何か製造上の都合があったのでしょう。そしてオーバーハングを長くせざるを得なかったのはスペアタイヤのスペース確保でしょうか。

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