2015.03.28 昼闇山 昼闇谷
3月28日【昼闇谷】 昼闇山
14/15シーズン 滑走28日目
Weapons/Grand Teton, TLT Speed Rad., TLT5 MNTN TF-X
W/寅、すがー(熊谷山旅会)
行程/焼山温泉6:30~9:15左岸尾根取付9:20~11:20 1640ポコ(1630コル手前)~11:37 1600平坦地戻り12:23~昼闇谷滑走~12:49左岸尾根取付き点13:17~14:09焼山温泉
天候/高曇り~快晴
積雪状況/ハイク中は薄いクラスト~締り雪、昼闇谷源頭は若干重い締り雪、下部はウェット板掴み。昼闇谷源頭部の急斜面には雪庇崩落がトリガーになった思われる複数の点発生湿雪雪崩の跡や、ボトムまで達した大きなブロックが見られた。気温が上がる今後は注意が必要。(写真はクリックで大きくなります。)
***************************************************
1泊2日で焼山西面、昼闇谷、一ノ倉川を滑る計画を立てたが、日曜日は雨予報。出発直前に昼闇谷日帰りに変更した。雪庇に阻まれ山頂の北西1630コルの手前にある1600平坦地からドロップしたが、スキーが下手な私は崖マークの付くノールにビビり、スガーや寅は絶叫止まらぬ快感斜面を堪能。この1ピッチ、たった250mのための1日。
***************************************************
今週もまっちゃんは黒部横断。
てかさぁ、この土日ウチの会から3パーティー7人も黒部横断に入ってるつーのに声一つかけてもらえない者同士でカロリー摂取過多スキーに行ってきたんよ。ホントはもうちょっとだけきつい山行を決めたかったんだけど、日曜雨とかで…。どうせいいわさ、軟弱モンのオレたち…。
で、気を取り直して中央に見えている白い壁を目指しました。

アケビ平の入口となる林道560地点に掛かる橋。この標高でもまだ2m位は残っていそうです。(写真は振り返り)
昼闇谷を右手に見ながら尾根上を進むのですが、脊柱管狭窄症のため平地歩きが少し続くと足が痺れてしまいます。早く登りにならないかとそればかり。幸い多少なりとも登り基調だったので敗退は免れました。
右岸尾根のトラバースから昼闇谷の谷底へ。その名前とは正反対に明るく開けた気分の良い谷です。
左岸尾根が低くなってきたところで谷から這い上がり、枝尾根だけでなく鉢山と昼闇山の間のポコから北に延びてくる尾根も一緒にトラバースし、鉢山の西コルへ向かうトレースに従いました。

このルート、いろいろと厄介そうな尾根直登に比べてこちらは春のルンルンスノーハイク。明らかにガイド先導でしょう。とても参考になりました。
右から烏帽子岳、阿弥陀岳でしょうか。ここも滑られているようです。
鉢山からの稜線に出ると北側にはご機嫌な斜面が広がっていました。でもあの屏風にシュプールを刻むためにこんなに遠くまで来たわけですから、この斜面ごときで日和るわけにはいきません。
稜線の右手に昼闇山が見えます。
焼山温泉側から見るとどこが山頂かはっきりしませんが、こうして西から見ればちゃんとしたピークを形成しています。
山頂手前の1640ポコ。ここで山頂からのドロップポイントを観察しましたが、どこも雪庇が張り出しており、もし切り崩してエントリーできたとしても転倒が許されない固そうな雪の急斜面、そしてその下部にはデブリという三重ガード。とても私の実力で滑り切れるようには見えません。
今いるポコも雪庇が張り出しているので下を覗き込むことができないため、少し手前の台地まで戻ることにしました。
台地に戻って改めて見ると、唯一このラインなら雪庇もなく斜度もゆるいので滑れるかもしれませんが、下部にはデブリが待っています。山頂ドロップという言葉は魅力ですが今回はあきらめてこの台地からドロップすることにしました。

日当たり最高、風もない台地でのんびり休んでから、さてドロップですが地形図上はここも崖マークです。ドキドキ。

この先で下を覗いてワォー。でももう滑るっきゃないでしょ。

いやぁ、ノール下の何ターンかは痺れたぁ。
ターンし易いとは言い難い重めの雪だったのでエッジを引っかけて転倒するんじゃないかとヒヤヒヤでしたが、そこまで悪い雪ではなかったのが幸い。
しかし我ながら良いラインが取れたぜ。
(ウソ。ドロップポイントはトレースよりも右側に見えている疎林の辺りだったんだけど、あまりに急なのにビビってこのラインに逃げてきただけ。ま、結局斜度はどこも一緒でしたけど。)
快感の余りに絶叫しまくりの2番手スガー。
ノールの上で待機している寅からは見えないので一瞬雪崩にやられたのかと思ったそうです。
そして寅も歓喜の雄叫び。
全貌 その1

全貌 その2
いやぁ、痺れたけど実質これでお終い。後は消化試合です。
雪が良ければここもいいんだろうけど。


なんかデジャブ。
満足感と心地いい疲労に寝不足が加わってついウトウト。オット、雪山で寝たら死んじゃうじゃん。

あそこ、滑ったんかぁ。
でもこの陽気で日帰りなんかしてると罪悪感。
せめてもう1回登り返して鉢山のコルからの北斜面をやれば良かった思ったのですが、後の祭りです。
焼山温泉に1時間半ものんびり浸かってから道の駅あらいに宴会に向かいました。
3月29日
道の駅で目覚めると「晴れ」、いつまで経っても雨なんか降んねぇし。
先々週は神も仏もあるものか! で、
先週は酔いどれ軍団のバカヤロー! でしたが、
今週は天気予報のバカヤロー! でした。
14/15シーズン 滑走28日目
Weapons/Grand Teton, TLT Speed Rad., TLT5 MNTN TF-X
W/寅、すがー(熊谷山旅会)
行程/焼山温泉6:30~9:15左岸尾根取付9:20~11:20 1640ポコ(1630コル手前)~11:37 1600平坦地戻り12:23~昼闇谷滑走~12:49左岸尾根取付き点13:17~14:09焼山温泉
天候/高曇り~快晴
積雪状況/ハイク中は薄いクラスト~締り雪、昼闇谷源頭は若干重い締り雪、下部はウェット板掴み。昼闇谷源頭部の急斜面には雪庇崩落がトリガーになった思われる複数の点発生湿雪雪崩の跡や、ボトムまで達した大きなブロックが見られた。気温が上がる今後は注意が必要。(写真はクリックで大きくなります。)


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1泊2日で焼山西面、昼闇谷、一ノ倉川を滑る計画を立てたが、日曜日は雨予報。出発直前に昼闇谷日帰りに変更した。雪庇に阻まれ山頂の北西1630コルの手前にある1600平坦地からドロップしたが、スキーが下手な私は崖マークの付くノールにビビり、スガーや寅は絶叫止まらぬ快感斜面を堪能。この1ピッチ、たった250mのための1日。
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今週もまっちゃんは黒部横断。
てかさぁ、この土日ウチの会から3パーティー7人も黒部横断に入ってるつーのに声一つかけてもらえない者同士でカロリー摂取過多スキーに行ってきたんよ。ホントはもうちょっとだけきつい山行を決めたかったんだけど、日曜雨とかで…。どうせいいわさ、軟弱モンのオレたち…。
で、気を取り直して中央に見えている白い壁を目指しました。

アケビ平の入口となる林道560地点に掛かる橋。この標高でもまだ2m位は残っていそうです。(写真は振り返り)

昼闇谷を右手に見ながら尾根上を進むのですが、脊柱管狭窄症のため平地歩きが少し続くと足が痺れてしまいます。早く登りにならないかとそればかり。幸い多少なりとも登り基調だったので敗退は免れました。

右岸尾根のトラバースから昼闇谷の谷底へ。その名前とは正反対に明るく開けた気分の良い谷です。

左岸尾根が低くなってきたところで谷から這い上がり、枝尾根だけでなく鉢山と昼闇山の間のポコから北に延びてくる尾根も一緒にトラバースし、鉢山の西コルへ向かうトレースに従いました。

このルート、いろいろと厄介そうな尾根直登に比べてこちらは春のルンルンスノーハイク。明らかにガイド先導でしょう。とても参考になりました。
右から烏帽子岳、阿弥陀岳でしょうか。ここも滑られているようです。

鉢山からの稜線に出ると北側にはご機嫌な斜面が広がっていました。でもあの屏風にシュプールを刻むためにこんなに遠くまで来たわけですから、この斜面ごときで日和るわけにはいきません。

稜線の右手に昼闇山が見えます。
焼山温泉側から見るとどこが山頂かはっきりしませんが、こうして西から見ればちゃんとしたピークを形成しています。

山頂手前の1640ポコ。ここで山頂からのドロップポイントを観察しましたが、どこも雪庇が張り出しており、もし切り崩してエントリーできたとしても転倒が許されない固そうな雪の急斜面、そしてその下部にはデブリという三重ガード。とても私の実力で滑り切れるようには見えません。

今いるポコも雪庇が張り出しているので下を覗き込むことができないため、少し手前の台地まで戻ることにしました。
台地に戻って改めて見ると、唯一このラインなら雪庇もなく斜度もゆるいので滑れるかもしれませんが、下部にはデブリが待っています。山頂ドロップという言葉は魅力ですが今回はあきらめてこの台地からドロップすることにしました。

日当たり最高、風もない台地でのんびり休んでから、さてドロップですが地形図上はここも崖マークです。ドキドキ。

この先で下を覗いてワォー。でももう滑るっきゃないでしょ。

いやぁ、ノール下の何ターンかは痺れたぁ。
ターンし易いとは言い難い重めの雪だったのでエッジを引っかけて転倒するんじゃないかとヒヤヒヤでしたが、そこまで悪い雪ではなかったのが幸い。

しかし我ながら良いラインが取れたぜ。
(ウソ。ドロップポイントはトレースよりも右側に見えている疎林の辺りだったんだけど、あまりに急なのにビビってこのラインに逃げてきただけ。ま、結局斜度はどこも一緒でしたけど。)
快感の余りに絶叫しまくりの2番手スガー。
ノールの上で待機している寅からは見えないので一瞬雪崩にやられたのかと思ったそうです。

そして寅も歓喜の雄叫び。

全貌 その1

全貌 その2

いやぁ、痺れたけど実質これでお終い。後は消化試合です。


雪が良ければここもいいんだろうけど。


なんかデジャブ。
満足感と心地いい疲労に寝不足が加わってついウトウト。オット、雪山で寝たら死んじゃうじゃん。

あそこ、滑ったんかぁ。

でもこの陽気で日帰りなんかしてると罪悪感。
せめてもう1回登り返して鉢山のコルからの北斜面をやれば良かった思ったのですが、後の祭りです。
焼山温泉に1時間半ものんびり浸かってから道の駅あらいに宴会に向かいました。
3月29日
道の駅で目覚めると「晴れ」、いつまで経っても雨なんか降んねぇし。
先々週は神も仏もあるものか! で、
先週は酔いどれ軍団のバカヤロー! でしたが、
今週は天気予報のバカヤロー! でした。

コメント
独特の景観と滑った楽しさが、人を呼ぶんでしょうね。
写真見てると楽しそうでいいですね(・∀・)
2015-03-31 18:37 sho URL 編集
今回我々は初めてだったので王道の昼闇谷を滑りましたが、周りにはスキー向きな斜面が幾らでもありそうです。1900mにも満たない山ですがアルパイン的で雰囲気もいいし、人気があるのも納得しました。
焼山温泉も湯量が豊富で良かったよ。
2015-04-01 11:43 常吉 URL 編集