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2012相馬岳北稜

11月3,4日【相馬岳北稜】W/カオリン

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3日 快晴
北稜末端8:00→P5・P6キレット10:15→10:50P6・P7キレット(懸垂ロープスタック)11:45→13:10P11(泊)
4日 快晴
11峰7:40→8:15P11P12キレット→9:45鼓岩9:55→11:00相馬岳11:45→13:20国民宿舎登山口→14:00北稜末端 
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昨年11月に時間切れではさみ岩から下山した相馬岳北稜、今回は「面白いぜー」ってクライミング仲間のカオリンを騙くらかして1泊2日の装備を担いでリベンジに行ってきました。前回巻いたP7とP12の直登も密かに企んでいます。

            「頼むぜ、カオリン!」
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これから行かれる方のルーファンの楽しみを奪わないためにあえてルートが分からないように書いてあります。楽しみ2の次でルートを知りたい方には詳細をお教えしますので鍵コメでお問い合わせください。

3日
取り付きの踏み跡を拾って稜線に出るまでは陰気な灌木の中の急登が続きます。昨夜の飲み過ぎのせいかお腹ゴロゴロの私が用足ししている間に先行したカオリンと時々ホイッスルで呼び合いながら進んでいると、何故か変な枝尾根を登ってくるカオリンが見えました。誤った踏み跡に引き込まれたそうですが、未だ甘いぜ!国土地理院が地形表現をあきらめゲジゲジマークにしてしまうような藪岩山では大局感を持って行動することが大事です。

高度感ある稜線は日が当って気持ちのいい瘦せ尾根歩き。でも余り下を見たくない崖っぷちが続きます。
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行く手を阻むP5P6のキレット。この先、はさみ岩(P13)まではルーファン能力と勇気が試される箇所が続くこの山行のハイライト区間です。
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P6への登り返しルート。今回で2度目の私はルートを大体覚えてしまっているので懸垂以外は基本的にカオリンにTOPを行ってもらい、藪山ルーファンを楽しんでもらいました。
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今度はP6P7の凄まじいキレットの底です。
前回の偵察で分かっていたので50mロープ1本で足りる所を選んで下りて来ました。
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今立っている所からⅣ級程度の登攀でP7へ直登した記録があったので今回はそれも考えて来たのですが、酒は重いし、上部の灌木帯の様子が分からないし、二人だけだし、って二人で思いつくだけの言い訳を考えてパス。前回と同じ巻きルートを行く事にしました。だってコワイんだもん。

巻きルートに向かうためにルンゼ内をもう一度懸垂したのですが、なんとロープが引っかかって回収ができません。「カオリン、行けーっ」ってなわけで登り返してもらって立ち木に回したロープが回収しやすいようにセットし直してから下りて来てもらったのですが、またもや回収不能。今度は私が登り返して立ち木に捨てスリングをセットしてから再度懸垂、約1時間もかかってようやく回収できました。

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一旦ルンゼの左岸に上がり、もう一度懸垂で広い沢状地形に下り立ってから弱点を衝いて主稜線を目指しますが、途中の山腹にあれは絶対熊の巣穴だろうといういかにもな洞穴とそれに向かう踏み跡を見つけ、ビビりながらルート変更。無事主稜線に戻ればあとは稜線上をP11へ向かうだけです。P11のピーク直下で左手指呼の距離に明日登る予定のP12の絶壁を見て、落ちた時に支点にしていた灌木が折れたら即死ジャンと二人ともあっさり断念。自惚れかもしれませんが我々二人にⅣ級A0なんて多分何でもないとは思いますが、情けないほど臆病な 慎重な二人です…。はい、それでいいんですわ。

今宵のテン場の11峰山頂に到着しました。ここには2・3人用テントが何とか二張りできるくらいの平坦地がありました。
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しかしまだ13時。
周囲に転落防止のロープを張った後、酔いどれ二人はブランデーやらバーボンやらをチビチビ、ウトウト…。穏やかで贅沢な時間を過ごしました。
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就寝前、外に出たカオリンに呼び出されると素晴らしい夜景と星空が広がっていました。
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P11・P12のキレットへ向けて朝一の懸垂。25mで届くかどうか分からなかったので我々は念のために一旦5mほど懸垂してから再度懸垂しましたが、安全圏にある古ぼけたロープスリングの掛った立ち木からでも25mピッタリで下りられそうです。
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昨日の打合せ通り、P12の直登を捨てて基部を巻きます。ここのルンゼは25mでは少し届きませんでしたがが、最後は簡単なクライムダウンで下りられました。
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そして地形の弱点を探して主稜線へ戻りますが、最後の最後主稜線の基部のほんの数m手前で行き詰ってしまい、一旦懸垂する事になります。
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はさみ岩基部にある仙人窟です。前回は懸垂終了点から急でズルズルの沢を詰めて苦労しましたが、今回は楽チンルート発見。
ここで柏手を打つのが礼儀だと西上州藪岩の主の天野さんが書いておられたような気がしたのでやってみましたが、それはP12(つづみ岩)の事でした。カオリン、ごめん。
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はさみ岩から先は踏み跡もはっきりしていてもう困難な所はありませんでした。日溜りハイキングは言い過ぎですが。
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人の声が間近に聞こえてきてようやく熊の気配から逃れると、相馬岳の山頂にひょっこり飛び出しました。こいつら一体どっから来たんだと縦走路にいた方々の怪訝顔。

登攀装備を解き休憩していると、通りがかった全く見ず知らずではない男性から「**さんですよね?」って声を掛けて頂き1枚撮って頂きました。しかしピンポイントの点接触ってすっごい偶然ですね。
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あとは国民宿舎までの一般縦走路をのんびり下ったのですが、想定外の外的要因ハプニング。でもやっぱり「強運の持ち主」の私は経済的打撃だけで済みましたとさ。
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Memo
使用用具:ダブルロープ50m1本、ハーネス、下降器、捨てスリング2本、環付きビナ2、PAS、セルフビレイ用ロングスリング1
水:二人計5.5L
DOCOMO:P6P7キレット底・はさみ岩で通話確認済み、ただしその間に位置するP11は何故か圏外。

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