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速報 赤岩岳正面岩壁登攀

10月3日【赤岩尾根縦走】

核心ピッチを12年前に登った赤岩岳正面岩稜。今回は基部から通しで5ピッチのクライミングを楽しんできました。
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核心ピッチ。2004年の記録 http://tsunekichi.sakura.ne.jp/04decAkaiwa.htm
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1583峰正面リッジは残念ながら時間切れで触れず。一般ルートから登りました。
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2016.10.15~16 奥穂南稜・明神主稜(2)

10月15,16日【奥穂高岳南稜、明神主稜縦走】
W/momo
使用ギア:8×40m補助ロープ(奥穂南稜30m凹角及び明神2峰で使用)、カム(キャメ#1.#2 明神2峰で使用)
シューズ:軽登山靴(降雪時の軽アイゼン装着対応)、クライミングシューズ(奥穂南稜および明神2峰で使用)

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素晴らしい晴天に恵まれた秋の週末を穂高のバリエーション縦走で楽しんできました。奥穂南稜は昔Juqchoさんに誘われたことがあったのですが、その頃はまだクライミングにばかり目が行っていたのでその時は北岳バットレス(上部フランケとDガリー奥壁)に行ってしまい、その後すっかり忘れていたルートでした。今は登る人も少ない不遇のルートですが、30mロープセクションやトリコニーのナイフリッジ通過、ちょっとしたクライムダウンなどもあって変化に富んだ好ルートでした。事前に目を通したどの記録もルート取りに関わらず足が着かない深いハイマツ漕ぎに難儀をしていたのでハイマツ漕ぎゼロ化を企て、見事達成。
翌日は白出しのコルから奥穂・前穂を経由して明神主稜縦走。所詮岩稜縦走なので前日の奥穂南稜に比べると色あせ感は拭えませんが、2ピッチの簡単なロープセクションを含めた岩稜縦走が楽しめました。
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15日 無風快晴 奥穂南稜(ハイマツ漕ぎなし!)
河童橋5:55→8:00岳沢小屋8:25→8:52南稜ルンゼ取付き(登攀準備)9:20→三又→中央ルンゼ→10:10下部スラブ→上部岩壁基部トラバース→10:20 30m凹角(ロープ)11:10→お花畑→トリコニ-縦走→13:55南稜の頭(装備解除)??:??→14:30奥穂??:??→15:15穂高岳山荘(泊) ←かなりのんびりペースです。

16日 無風快晴
穂高岳山荘4:15→5:00奥穂高岳→6:10紀美子平(朝食)→7:00前穂高岳7:25→明神主稜縦走→南西尾根(読図トレ)→14:00岳沢登山道⑦標識14:15→14:45上高地

昨日の奥穂南稜は藪漕ぎゼロルートを目標にしていたのでかなり入念な記録調査をして臨んだが、今日の明神主稜は基本は尾根通しの岩稜縦走のためルートの詳細情報はなるべく見ない・頭に入れないようにしてきた。

まだ真っ暗な中の奥穂登頂。
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実は登り始めてすぐに腰痛が出てしまい、共同装備の分担分を同行者に奪われてしまった。なので今日は彼女が全共同装備(ロープ、10mお助け紐、カムセット、非常用ガス・コッフェルセット、ツエルト)を担ぐことになったわけであるが、それでも普段の山行よりは軽いからと言ってくれて…(涙)。

まじ、情けないです。スマンです。

腰は痛いわ、情けないわ、鬱々として歩いていると前穂の手前でご来光。
今日は曇りだとばかり思っていたが、予想外に青空がのぞいた。
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完全に明るくなった紀美子平で朝食兼腰痛休憩するが気分の落ち込みは治らなかった。

快晴の前穂山頂でまた休憩。何度も何度もスマン。
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山頂直下の登山道の標識から分岐して明神主稜のルートが始まる。
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矢印は昨晩主峰ピークで泊まったという単独行の方。
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上の写真を撮っている場所からポコの手前までのナイフリッジ歩きがとても爽快で、私にとってはこのルートでは最も楽しい区間でした。

前穂と最低鞍部の間にあるポコへ向かっての下降。
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ポコは直登不能に見えたので岳沢側(西側)を巻いたが、想像よりも岳沢側に張り出していたので尾根に復帰するには南面も少し巻くことになった。

西面を巻き終わって尾根に復帰かと思いきや南面巻きが待っていてビックリの図。ちゃんと地形図読んでりゃ判るんですけどね。
正面に見えている尾根が戻るべき主稜線。急激に落ち込んだ先が最低鞍部となる。
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しかし今日も素晴らしい天気になった。
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最低鞍部の向こうにそそり立つ前衛峰。一見どこを登るのかと思ったが、コルに立ってしげしげ眺めると右から取付いて稜に絡んで登るルートが見えてきた。ロープ不要。
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本峰へは登山道並みの明確な踏み跡が続き、山頂にはテント一張り分の整地されたスペースがあった。
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そして不安定なガレを下りてコルに立つととこのルートのハイライトとなる2峰への登攀。コルでクライミングシューズに履き替えた。コルのビレイポイントから2mほど左にトラバースし、最初の1段を上がるところが微妙と言えば微妙だけれど、カチを拾えるのでせいぜいⅢ級というところか。後はガバをつないだⅡ級の簡単な岩登り。キャメ#1と2を使いました。
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我々は1ピッチ目の終了点を、主峰から下るときに見えたバンドの上にあるボロいスリングが沢山かけられた懸垂下降点とすることを登る前に決めていたのですが、バンドに這い上がったらそのまま左へトラバースするとルンゼの中にしっかりした終了点があるのでそちらを終了点とする方が自然です。

2ピッチ目はmomoリードですが短く切ってしまったので、3ピッチ目もやらせてもらえてラッキー!(通常2ピッチ、60mロープならば1ピッチで抜けられそうです。)
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写真左下に見えている大きな岩がさっき登ったルートの終了点です。折角だから2峰ピークを踏みました。南西尾根から登ってきた場合はここから懸垂下降するか、またはピーク北端からも懸垂できるようでした。
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3峰はもういいかって巻いてしまいました。下の写真は3峰基部付近からの4峰。
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4峰で武装解除の大休止の後、5峰へ。
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5峰下りから見た5峰台地。テン場が3つ4つありました。
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ここまで来るともう岩稜縦走の楽しみは終わりです。

地形図には南西尾根の踏み跡の表記はありませんが、枝尾根の派生や尾根の乗り換えがありそうです。踏み跡は明確なので迷うことはありませんが、ただ踏み跡を辿って下りてもつまらないのでmomoが地形図片手に現在位置の同定とこの先の道の付き方を予想しながら歩くことにしました。
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時々私がGeographicaで答え合わせをしましたが、現在位置も道の付き方の予想もほとんど合っていました。さすが5級沢屋。


視界のない森の中を歩いていくと唐突にこんな開けたところに出ました。
この岩から続く幅1mほどの稜上を歩くのですが、ここだけは道の付き方の予測が外れました。理由は簡単、ナイフリッジの幅が狭すぎて地形図では表現されていないからです。(地形図を正とすれば沢の中を歩くことになります。)
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ナイフリッジの先は急な下り。
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虎ロープセクションが終わり尾根の乗り換えが終わるともう読図の楽しみすらありません。退屈な長い下りに根を上げたころ岳沢からの登山道と合流し、歩くこと少しで上高地に到着しました。
   
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momo、2日間体力無しの腰痛持ちに付き合ってくれてありがとう。感謝!
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2016.10.15~16 奥穂南稜・明神主稜(1)

10月15,16日【奥穂高岳南稜、明神主稜縦走
W/momo
使用ギア:8×40m補助ロープ(奥穂南稜30m凹角及び明神2峰で使用)、カム(キャメ#1.#2 明神2峰で使用)
シューズ:軽登山靴(降雪時の軽アイゼン装着対応)、クライミングシューズ(奥穂南稜および明神2峰で使用)

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素晴らしい晴天に恵まれた秋の週末を穂高のバリエーション縦走で楽しんできました。奥穂南稜は昔Juqchoさんに誘われたことがあったのですが、その頃はまだクライミングにばかり目が行っていたのでその時は北岳バットレス(上部フランケとDガリー奥壁)に行ってしまい、その後すっかり忘れていたルートでした。今は登る人も少ない不遇のルートですが、30mロープセクションやトリコニーのナイフリッジ通過、ちょっとしたクライムダウンなどもあって変化に富んだ好ルートでした。事前に目を通したどの記録もルート取りに関わらず足が着かない深いハイマツ漕ぎに難儀をしていたのでハイマツ漕ぎゼロ化を企て、見事達成。
翌日は白出しのコルから奥穂・前穂を経由して明神主稜縦走。所詮岩稜縦走なので前日の奥穂南稜に比べると色あせ感は拭えませんが、2ピッチの簡単なロープセクションを含めた岩稜縦走が楽しめました。
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15日 無風快晴 奥穂南稜(ハイマツ漕ぎなし!)
河童橋5:55→8:00岳沢小屋8:25→8:52南稜ルンゼ取付き(登攀準備)9:20→三又→中央ルンゼ→10:10下部スラブ→上部岩壁基部トラバース→10:20 30m凹角(ロープ)11:10→お花畑→トリコニ-縦走→13:55南稜の頭(装備解除)??:??→14:30奥穂??:??→15:15穂高岳山荘(泊) ←かなりのんびりペースです。
16日 無風快晴
穂高岳山荘4:15→5:00奥穂高岳→6:10紀美子平(朝食)→7:00前穂高岳7:25→明神主稜縦走→南西尾根(読図トレ)→14:00岳沢登山道⑦標識14:15→14:45上高地

沢渡5:10→上高地5:40
もうこんな季節になっていた。
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上高地から岳沢沿いの緩い登山道をハイカーにバンバン抜かれながらモタモタと岳沢小屋へ。最近ホントスピード上がりません。

岳沢小屋でトイレ休憩を済ませ、テンバを右手に見やりながら岳沢の歩きにくいゴーロを詰める。
ドン突きに見えているのは滝沢。
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誰もいないかと思っていたが、積雪期の登路である南稜(ひどい藪らしい)そのものに取り付いている若者4人Pと、単独行の方が先行していた。
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単独の方と我々は無雪期定番のルンゼルート。赤線のルート取りができれば藪漕ぎをせずにすっきり登れるとふんできました。
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ここがルンゼの取り付き。小屋からここまでゆっくり歩いて30分弱。
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右手には威圧的な大柱状節理。
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まだ日が当たったいなかった小屋前では寒くて震えが止まらず同行者に「何か着てください!」と叱られたが、ここはひだまりの別天地、幸せいっぱい。小屋で休憩をしてきたばかりなのに気持ちよくてついついまたのんびりしてしまった。DSCN644720161015_15_R.jpg 

登攀の準備をし、落石を避けるために単独行の方との距離を十二分においてから出発した。
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ルンゼ下部には立った2つか3つの小滝があったが、いずれも簡単。ただし二人とも万一の降雪に備えてアイゼンを装着可能な底の固い(お揃いの)軽登山靴。小さなスタンスに立つのは気を遣うのでクライミングシューズに履き替えることにした。アプローチシューズなら問題なし。
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三又で中央のルンゼを登り始めると100mほど先に合流してきた4人Pが人の頭の半分ほどの石を落とし、ルンゼの中を飛んで落ちていった。思わず側壁に身を隠した私はステップを踏み外して50cmほど落下。危ねぇじゃんか。
4人が右手の尾根に乗り換えてフォールラインを外すまでルンゼの中で待つことにした。

ルンゼを抜けると傾斜の緩いスラブ帯(下部岩壁)に突き当った。
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当初はこの基部をトラバースして左端(左ルンゼの源頭)付近で下部岩壁を乗り越えるつもりでいたが、休憩していた先ほどの単独行の方に「クライミングシューズを履いているんならこのスラブを登ればいいじゃん。」と言われ、そりゃそうだと納得。クラックを使いながら苔の生えたスラブを直上し、突き当った第一岩壁を左上気味に簡単に越えると目的の30m凹角の基部に出た。

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ここで我々がロープを準備している間にスラブ基部をトラバースして追いついてきた先ほどの単独行の方が逡巡の後にノーロープで上部に消えていった。この件については後ほど改めて。

出足はカチ以上ガバ未満のホールドとジャミングが使えるのでIII級の爽快な登り。
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ここが核心かと思っていたが、この上で1か所か2か所IV級を感じさせるムーブがあった。実は先ほどの方に「出足さえ終わってしまえばあとは簡単なようですよ。」などど焚き付けてしまったのであるが、申し訳ないことをしたような気がする。いずれにせよロープを付けていた我々は簡単ですっきりしたクライミングが楽しめた。

草原に出てからやりやすいハイマツでビレイするには40mロープが必要。
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トリコニーI峰へはどこからでも取り付けるように見えるが、我々は写真中央少し左側の浅いルンゼ状から取付いてみた。上部で斜めに付き出している岩が有名なモノリス岩。
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右手のスカイラインは迫力の前穂吊尾根。
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弱点を突けば簡単。でも弱点を突きすぎたのか、有名な階段状のチムニーを登らなかった。楽しみにしていたのに。
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モノリス岩が近くなってきた。
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ひたすら爽快!
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トリコニーI峰通過中。
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この辺りで短い懸垂ポイントが2か所あったが、どちらも簡単にクライムダウンできた。
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私は結構ヘロヘロになりながらようやく南稜の頭に到着。いやぁ、疲れたけど面白いルートだった。我々のルートなら藪漕ぎもゼロだし、もっと人気が出ていいルートだと思います。
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左から、前穂、明神主峰、明神2峰(鋭い三角峰)。明日はあそこを縦走する。
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南稜の頭でのんびりしたのに、奥穂でまたまた長~いお喋りタイム。(バックはコブ尾根の頭とジャン。)
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県警に提出した計画書には「行動時間8時間、休憩1.5時間:上高地6時発/穂高岳山荘15時半着」と記しておいたが、実際の到着が15時15分だったとは、我ながらお見事。
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標高差1700mのバリルート、少々疲れたのかいつものようにはアルコールも入らず19時過ぎには完落ちでした。

速報 奥穂南稜・明神主稜縦走

土日に快晴の穂高を満喫してきました。

土曜はウェストンが1912年に開拓した奥穂南稜。今は登る人も少ない不遇のルートですが、30mロープセクションやトリコニーのナイフリッジ通過、ちょっとしたクライムダウンなどもあって変化に富んだ好ルートでした。事前に目を通したすべての記録ではルート取りに関わらず足が着かない深いハイマツ漕ぎに難儀をしていたのでハイマツ漕ぎゼロ化を企て、見事目的達成。

日曜日は白出しのコルから奥穂・前穂を経由して明神主稜縦走。所詮岩稜縦走なので前日の奥穂南稜に比べると色あせ感は拭えませんが、2ピッチの簡単なロープセクションを含めた岩稜縦走が楽しめました。

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連荘岩登り

3連休は女性陣に囲まれてニヤついて小川山クライミングキャンプの予定だったんだけれど、雨…

結局10日だけそのメンバー+73歳超パワフルクライマーで天王岩。
翌11日は地元の平日クライマーと聖人岩。
やたらパンプが早くて全然登れませんけど、来年の復帰に向けて少しずつ筋力をつけていこうと思っています。

黒山賛歌(5.11b聖人岩)を登る伝説のクライマーAさん。帰路、東松山の若松屋で焼きトン。
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2016.10.02 湯檜曽川ゼニイレ沢

10月2日【利根川水系湯檜曽川ゼニイレ沢】
W/イガさん、イケさん、コガさん
使用ギア:20m補助ロープ(奥壁より上部で使用)
シューズ:フェルト3名、ラバー1名

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所属山岳会の谷川集中山行におけるゼニイレα班。前夜の宴会でヘロヘロながらも快適なスラブ登りを楽しんだ。奥壁を登り切った先も藪岩の直登に拘り傾斜が緩むまで登ってからトラバースをして登山道へ出たため時間はかかったが、そのお蔭で単調なスラブ登りにスパイスが効いた沢登りとなった。
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白毛門登山口駐車場7:35→湯檜曽川右岸林道→8:19ゼニイレ沢出合(入渓準備)8:35→12:10奥壁13:10→14:59登山道→15:08白毛門山頂15:35→登山道→17:37白毛門登山口駐車場

前夜の宴会で何時まで・どれほど飲んだか全く記憶にないという者1名。気持ち悪くて早く歩けないと言うので湯檜曽川の右岸林道をのんびり歩いた。平地歩きでは脊柱管狭窄症の間歇跛行症状が出て辛い私としてはこれは大いに助かった。のんびり歩いても45分でゼニイレ沢出合に到着。


ゼニイレ沢はガレの押出しで湯檜曽川左岸に出合う。上部にはかなり立ったスラブが上部まで続いているのが見える。
ここで入渓準備をしたが、とんでもないことが発覚した。
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今回は実力者のイガさん、イケさんを差し置いて私がリーダーだったのであるが、その私がなんとギア一式を車に忘れてきていたのだった。まぁ、ギアを使う場面はないだろうと高をくくって借りたスリングで簡易ハーネスを作って出発。一人は酔っぱらい、一人はギアなし、こんなことでいいのかこの登山隊。
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気持ち悪いという嘆きを聞きながらのゴーロ歩き45分でスラブ帯の下部に着いた。ここから奥壁まではずーーーとスラブが続く。  
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先週遡行したHさんの情報通りヌメる水流の直登はなかなか困難。この辺りは草付とのコンタクトラインへ逃げた。フェルト組が慎重に足を置いて越えているヌメヌメをラバーでスタスタ登ってしまうイケさんはすごい。
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ずっとスラブだけれど身動きが取れなくなるようなところは出てこなかった。
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真夏は辛いね。
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乾いた岩は快適だけれど万が一落ちたら湯檜曽川を越えて一ノ倉まで。慎重に登ります。
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ときおり出てくる小滝は簡単に登れるか、もしくは簡単に巻けた。
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登れない滝も巻きは簡単。
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二又を水流のある右へ入ると源流の様相のボサになり、すぐに右から水流のない枝沢がほぼ真上から合流して来たが、当然水流沿いを僅か行くと奥壁基部に出た。
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私の事前プランでは奥壁を右上してトラバース気味に右のルンゼを越え登山道に出ることになっていたが、某女性クライマーが直登したいという事で…。
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そのあとは平和な草付登攀が続くのかと思っていたら…
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やがて立った藪に突入。先行のイケさんとコガさんはフリーで抜けたが私にはどうしても足を置く勇気が出ない濡れた外傾露岩でローププリーズ。その後も様子が分からないのでもう2ピッチ20mロープを伸ばした。
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ロープを仕舞ってからは視界ゼロの藪漕ぎが続いた。行先は上に向かうか右にトラバースして登山道に出るかお好み次第。念の為イケさんが木に登ってどっちが楽そうか偵察したが、残念ながら何も見えなかったとのこと。
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傾斜の緩むところまで藪を漕いで、そこから右にトラバースをかけてわずかで登山道に出た。
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山頂にはこの日白毛門沢を抜けてきたM.yumiちゃんからのメッセージが置いてあってほっこりしました。
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山頂でのんびりしすぎてあわやヘッデン行動になるかと思われたけれどギリギリセーフで白毛門駐車場へ降り立った。


奥壁を右上すれば登山道まで僅かだそうですが、そこまでが単調なスラブ登りだけだったので奥壁の先の藪岩登りがスパイスになって充実した沢登りになりました。


速報 湯檜曽川水系ゼニイレ沢

奥壁直登後の藪露岩登りがスパイスになって楽しい沢登りになりました。

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これで今季の私のなんちゃって沢登りは(多分)終了です。
10月はゲレンデフリーと北アのクラシックアルパイン、11月は低山藪岩登りから立山初滑りをへて徐々に滑りモードへと移行していく予定です。

速報 ブサの裏沢敗退

会の新人さん、入会希望者さんを混ぜて奥利根のブサの裏沢(2010年の遡行記録はこちら)を目指しましたが、残念ながら時間切れ敗退でした。
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米子沢源頭部には薪がなく、濡れたままでのタープ泊はいやだったので偽巻の避難小屋へ。
新人さんたちに沢での最良の時間を味あわせてあげられなかったのが残念です。

翌朝は腹ごなしに秋の稜線散歩。
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帰路の金城の湯でお話しさせて頂いた80歳過ぎのお婆ちゃんの辺鄙な山村生活を振返った言葉が耳から離れません。
「今思えばあの頃の生活は人間じゃなかったよ。今は子供たちが良くしてくれて幸せだ、あっはっは。」
どんな思いをされて生きてこられたのでしょうか。

2016.09.17-19葛根田川・大深沢遡行、明通沢下降(3日目)

9月17-19日【葛根田川・北ノ又沢左又遡行、関東沢下降、大深沢・東ノ又沢遡行、明通沢下降】
W/Lマッキー、藪漕ぎジョニ(以上熊谷山旅会)、サチさん
使用ギア:40m補助ロープ(明通沢下降の小滝懸垂に使用。→6mm×20mで十分)

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折角の3連休だったが直前に予定していた沢がキャンセルになり、マッキー達の山行に無理やり混ぜてもらった。
元より行きたかった北東北の名渓。広くたおやかな流れ、碧の淵、見たこともないような素晴らしい滑め、走るイワナ、キノコ、焚火…。素晴らしい3日間を過ごしてきました。
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17日 葛根田川・北ノ又沢遡行 曇り、夕方一時雨
18日 北ノ又沢左俣遡行、関東沢下降、大深沢遡行 曇り時々晴れ

19日 東ノ又沢遡行、明通沢下降 曇り時々晴れ

大深沢三又(992)BP8:10→東又沢遡行→11:24稜線登山道→12:15明通沢枝沢下降→明通沢下降→15:03廃道橋→廃林道→16:20林道ゲート

今日はBP脇の東又沢の遡行からスタート。
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東又沢もまたきれいなナメがしばらく続くが、緑の藻が目立つところもあってちょっと残念。
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ちょっとしたゴルジュのアクセント。困難なところは皆無でした。
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こんな源流に来ても目刺サイズのイワナが走り、たくましい生命力に感心する。
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ボサが掛かり蛇行を繰り返す源流は登山道と並行するため、適当なところで左岸に這い上がる。20160919_238_R.jpg 

背丈より高い視界ゼロの笹薮を10分ほど漕いで1384の東寄りで獣道程度の登山道へ出た。
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正面に見えている1384を経て1283とへ向かう。
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1283の少し手前のここと狙いをつけた所で南側の藪を10mかそこら抜けると登山道からは見えない秘密の池塘。この池塘に向かって左奥のブッシュに入ると1段落ちて明通沢の枝沢に出た。
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期待していなかった明通沢は思いがけずにナメが続く意外な名渓だった。
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ナメとナメの間に係る小滝はいずれも簡単に懸垂かクライムダウンで下りられる。
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ヒタヒタと。
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この大滝の懸垂下降だけの為にマッキーが40mロープを3日間担いできてくれたが、懸垂下降のセット中にジョニが薄い踏み跡を見つけて下りてしまった。踏み跡は左岸の残置スリングのある懸垂下降点からトラバース気味に続いていました。
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ナメが続きます。
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全然飽きません。
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そしてフィナーレ。廃道の橋が見えました。
あとは藪がちな廃道を1時間ばかり辿って素晴らしかった3日間の沢旅が終わりました。
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