FC2ブログ

スキーと焚火と山菜と(1)

5月29,30日 【The Last Run】 石転び沢@飯豊

今シーズンの板収めに新緑真っ盛りの飯豊山に行ってきました。
May_Iide0009_1.jpg

新緑のブナの森のハイキングにこの格好はなんだか滑稽。
May_Iide0005.jpg 

温身平から1時間ちょっと歩いた滝沢出合の少し下で唐突に雪渓が始まりました。このすぐ下流では轟々と雪代が流れているのでちょっと不思議。  PHOTO Oさん
IMGP0002_IIDE.jpg


May_Iide0031.jpg

意外に雪面がきれいでしたが、雪渓の下端付近にはコの字型の深いクラックが出来ていました。もうしばらくすれば崩壊してこの付近は歩けなくなるでしょう。
May_Iide0033.jpg 

すぐに石転び沢出合に着きましたが上部はガスで全く見えません。 明日はどうでしょうか。
May_Iide0041.jpg 

お天気もいまいちだし、今日はスキーは2の次なので門内沢の適当なところまでのんびりハイクアップしておしまい。
May_Iide0042.jpg

のんびりとランチを摂ってからメローな門内沢と梅花皮沢で滑降を楽しみました。
                                山菜採り名人Oさん。
May_Iide0050.jpg   

スキーアルピニストのOMさんもその滑りに一目置く若手エキストリームスキーヤーKさん。 
May_Iide0053.jpg

写真ではそうは見えませんが、滑りやすい快適ザラメ。この2日間で終わる今季のスキーを噛みしめながら雪渓の末端まで滑り下りました。

そして今日の目的はこれ。 
山菜採りです。太っい山ウドを見つけたO名人。  
May_Iide0065.jpg 
   
行者ニンニクの群生地発見!
May_Iide0046.jpg

ピッケルにセルフビレーを取って安全採取。
May_Iide0047_1.jpg

行者ニンニク、コゴミ、ニリンソウ、イッポンコゴミ、コシアブラ、タラノメ、山ウド。この後、更にテン場の周囲でコゴミとイワガラミが沢山採れました。 全てO名人が見つけたものです。
May_Iide0067.jpg

焚火で合鴨ローストを炙って…
May_Iide0073_1.jpg  

滴る肉汁。
ビールが美味い!! 赤ワインが美味い!! 
May_Iide0081.jpg

山菜は生、おひたし、赤ワインとベーコンで味付けした油いため。どれも感動ものの美味さでしたが、中でも私は行者ニンニクと山ウドに箸が止まりませんでした。

山スキー、山菜、焚火、ふんだんに運び上げたお酒、そして語らい。贅沢で穏やかな夜が更けていきました。
May_Iide0089.jpg

明日はいよいよラストラン。石転び沢でエキストリーム。の予定。

再会

5月25日 【ランチョン】お茶の水

月、火は名古屋出張。
帰路ICI 神田コンペ館の移転セールを冷やかしてから表に出ると、何という偶然。私の藪山の友ナスノガルーダさんとバッタリ出会いました。氏が土日もない多忙さで山から足が遠のいて3年ぶりの再会です。

ナスガルさんはこれから仕事、私も野暮用があったのですが、もう懐かしくて懐かしくて。異口同音にちょっと1杯ビールでもということになりました。

ナスガルさんの案内で向かった先が「ランチョン」。氏が学生時代から通っている由緒正しいビアレストランだそうです。懐かしい山の話や老後の話に花が咲き、ビール、黒ビール、白ワインとグラスを重ね、本当にあっという間に3時間ほどが過ぎていました。

その後ナスガルさんは仕事場に顔を出したのでしょうか。私は神田の某居酒屋での飲み会に合流し、結局今夜も帰宅できませんでした。 (先週自宅で寝たのは火・日の2晩、今週も今日と日曜日の2晩だけの予定。さすがにヤバイかも…)

上野さん、大野さん、
来季ナスガルさんは革靴・クロカン板から山板に転向かも。また皆で一緒に会津の山に滑りに行きましょう!

お手軽一万尺

 5月22日 【乗鞍岳】  
    
若い友人たちと乗鞍にBCスキーに行ってきました。
いえ、スキー2の次…
May_Norikura0010.jpg

きょうこちゃん。
May_Norikura0005.jpg

お洒落な彼女のとってもお洒落な板に注目。写真を撮らなかったのが残念です。 でもこの時期にセンター100超のファットにマーカーじゃ辛いでしょ。  もう1セットね!Kyoko.jpg

フルマークス取り扱い製品で装備を固めたJUN君(中央のHなブルー)。メンバーの求心力です。
May_Norikura0029.jpg

OMMNY、SHIFT、Butter Knife を使い分ける彼は今日は私とおそろい。でもOMMNYにはあまりいい思いがない彼は残雪期用としてCordovaが欲しくて仕方ないとか。
May_Norikura0008.jpg

テクニカルプライズを持つ元競技ボーダーのつよし君。黒部源流に行きたくなった彼はスプリットボードが欲しくて仕方ないとか。
May_Norikura0020.jpg

ほとんどの人が朝日岳と蚕玉岳のコル経由でハイクアップして行きましたが、我々は直接剣が峰につき上げました。休み休みだったりアイゼンを付けたりした割には2時間10分で山頂到着です。やっぱり直登は速い。山頂はこんなににぎやかでした。
May_Norikura0025.jpg     

北東面には岩で隔てられた3本の斜面がありましたが、楽しそうだった中央の広い斜面をチョイス。つよし君とJUN君はトレースの少ない岩沿いで当込みを狙いました。

つよし君、1枚しかなくてゴメン。
May_Norikura0044.jpg 

JUN君。
May_Norikura0048.jpg

この辺で雄叫びが上がりました。
May_Norikura0052.jpg 

ガンガン加速。
May_Norikura0054.jpg 

足の長~いきょうこちゃんのドロップ。上手くていいなぁ。
May_Norikura0057.jpg

May_Norikura0058.jpg

May_Norikura0062.jpg 

ビビりの私は王道、ど真ん中ねらい。先に滑ったJUN君から「雪、最高!ガンガン飛ばしてください!」と無線が入りましたが、3人が見てる前でコケたらカッコ悪いしなぁ。
May_Norikura0039.jpg 

だれにとっても今シーズン1番の素晴らしいザラメ!!! 文句なし!! ハイタッチで祝福です。

左から剣が峰、蚕玉岳、朝日岳。
向かって左のスカイラインを登り、剣が峰と蚕玉岳の間の斜面を滑りました。
May_Norikura0071.jpg
   
最高だった滑りの余韻に浸る幸せなとき。
May_Norikura0070.jpg

その後摩利支天岳手前の小ピークに登り返してもう1本滑ってからツアーコースで三本滝の駐車場まで戻ります。大勢の人が集中するので沢はゲレンデ顔負けのコブコブ状態。斜度は緩いしボーダーのつよし君には修行系だったでしょう。 ゲレンデトップの少し手前で雪切れになって歩きになりましたが、グラススキーのように草の上を滑って行くスキーヤーには目が点でした。
May_Norikura0118.jpg 

この日の Final Destination。
と言うより今回のツアーの目的そのもの?
May_Norikura0125.jpg

乗鞍の魅力をブログで発信し続けるBCスキーヤー、八田さんのショットバーです。宿泊先のペンションまで迎えに来て頂いて恐縮です。
May_Norikura0127.jpg
 
イタリア人でもなかなか飲めないという幻のビールから始めて約3時間。私はウォッカベースのカクテルをバシバシ頼んだお陰でペンションに戻ってもうひと風呂浴びたらバタンキュー、目覚めたら翌朝でした。今夜中に帰らなければならないつよし君はKIRIN FREEで精神修養。次回川越の利休で世界のビールたんと飲んでね! 

カクテルはもちろん小洒落たつまみがとても美味しい店でした。 Photo Jun君
1495168723_153.jpg 

翌日は無情の雨。
仕方なく3人で松本市内のブンリンさんに行って精神修養をしてから帰宅しました。

またね!

22才の別れ

5月20日 【松坂牛ホルモン専門店 まつや】  三重県津駅前

松坂牛のタン刺し。ちょっと淡白。
20100520190701.jpg 

10年近く前から三重県津市にあるM大学で非常勤講師として自動車工学の講座を持たせてもらっています。津に来ると一度は来るのがこの店。 今日70sフォークソング特集が店内に流れていました。

1975年「22才の別れ」 by 風。
♪私の誕生日に22本のろうそくを立て
♪ひとつひとつがみんな君の人生だねって言って
♪17本目からは一緒に火をつけたのが
♪昨日の事のように
♪今はただ5年の月日が長すぎた春と言えるだけです

この年私と家内は22才。付き合い始めたのは5年前の17歳の春。
彼女の頬をしばしば涙が伝うようになっていたこの頃、喫茶店で流れてきたのがこの曲でした。僕らの事をずっと見てきたみたいな歌だねって二人で笑いあいました。

想えば付き合い始めて早40年。
感慨ひとしおの今夜です。

みっともないですね。今週はあちこちドサ回りのホテル暮らしなので感傷かな。

宇都宮ジビエ

5月17日 【割烹居酒屋 日本一】宇都宮 南大門ウラ

ドイツK大学S教授の講演を聴くため宇都宮出張。技術的な中身より 学生3人に対して職員1人の割合という恵まれた環境に驚きました。

夜はこの2年の間に立て続けに山に散ってしまった友人二人を偲んで久々の割烹居酒屋「日本一」。彼らと幾度となく通っていろいろな想いを語り合った思い出の店。

それはそれ、いい時期に当りました。
まず出てきたのが行者ニンニク(ただし北海道産)。このまま味噌を付けて食べるのですが、も~ビールに最高!! 一番好きな山菜です。明日の打合せでは顰蹙かもしれませんが構ってられません、そんなこと。
20100518224445.jpg  

シラキとテンノメの天ぷら。
パリっと揚がった天ぷらに振りかける塩がそれぞれ違うところがマスターのこだわりと心遣い。
20100518224327.jpg  20100518224422.jpg

そして…
なんとシカのレバ刺しが出てきました。この店のマスターは塩原の鉄砲撃ちなのでジビエと山菜が売りなのですが、これを出してもらったのは初めてでした。口に入れた時は物足りないくらいの淡泊な味ですが、噛みしめるとほんのり上品な甘味が口に広がります。めったに口にできない珍味でしょう。
右下写真はシカ刺し(ルイベ)。
20100518224245.jpg  20100518224213.jpg 

シカには性質の悪い寄生虫がいるので一旦冷凍にしないと刺身で食べられませんが、レバーはいいのでしょうか? しかしここのマスターには全幅の信頼を置いているので。

猪串焼き。 この店に食品偽装はありません。猪豚でなくてホントのイノシシ。柔らかくてとってもジューシーです。。
20100518224144.jpg 

〆のご飯代わりにお母さんの手作り桃太郎餃子をいただいてお代はチェーン店の居酒屋価格。その上お土産に手作り梅干しをたくさん持たせてもらいました。

宇都宮、思い出多すぎるな…。  合掌。

【速報】立山国見谷

5月16日 【国見谷滑走】

今日は国見岳のコルから国見谷を本流(湯川谷?)出合まで滑り、そこからザラ峠へ登り返して中ノ谷か御山谷を滑って黒部湖に戻るというルート。Keiko隊長が何年も温めてきたルートです。最終のトローリーバスに間に合わない可能性があるので、念のため家族にはその旨伝えて出発しました。

もうギタギタにされた展望台への斜面。朝早いのでカリカリです。
MayTateyama0001.jpg 


雪の大谷を俯瞰。
MayTateyama0004.jpg 

剱も一緒に。
MayTateyama0005.jpg 


初めて見る国見谷。

室堂側の斜面はどこもギタギタですが、こちら側は完全ノートラック。ワクワクします。上部は昨日の物と思われるデブリンランドですが、まだ雪が締まっているので大丈夫でしょう。
MayTateyama0006.jpg


デブリとハイマツを避けたエントリーポイントが見つかりました。しかし滑落厳禁です。
MayTateyama0009.jpg

  
雪が緩むのを待ち切れずにエントリーしたものの、未だカリカリでエッジが効きません。滑落を恐れて一旦戻って2時間近く待機、この時点でザラ峠越えはあきらめました。斜面の足跡は最初のエントリー後の登り返しです。
MayTateyama0014.jpg 


この辺からは快適ザラメ。誰もいない広大な斜面を2人占めです。
MayTateyama0019.jpg 

MayTateyama0022.jpg 

2300台地からエントリーポイントのコルを振り返る。
MayTateyama0027.jpg 

時間が気になるので2300台地で様子見のつもりでしたが、快適ザラメのカイカン滑降はやめられません止まりません。 イケイケGO GO!!
MayTateyama0040.jpg 


結局2000m付近の大滝上部まで滑ってしまいました。この辺りは地形が複雑で地形図も崖マークで等高線がつながっておらず、現在位置はよくわかりません。
MayTateyama0041.jpg 


展望台へ直登。傾斜が急で雪崩も気になり、ひと汗かかされました。
MayTateyama0047.jpg 

帰りのトローリーバスの時間が気になるので休む間もなく一の越へ向かい、平和な御山谷の滑走。こちらも超快感ザラメです。
MayTateyama0052.jpg 


GWの事故の影響か下部の渡渉を嫌ってか、大岩より下部はトレースもなし。
MayTateyama0065.jpg 

覚悟していた渡渉ポイントは幸いデブリで越えることができました。
MayTateyama0067.jpg 

ロッジくろよん前の沢はさすがに渡渉。でも浅瀬をほんの数m渡って済みした。
MayTateyama0068.jpg 

一の越を1時半にエントリーして3時50分黒部ダム。渡渉があったり雪壁を這い上がったり、最後の夏道の歩きが多かったりした割にはいいペースでした。
MayTateyama0069.jpg 

次回ザラ峠越えで国見谷ルートをやる時はツェルトで1泊2日だねと話しながら帰路につきました。

【速報】針ノ木岳

5月15日 針の木岳 マヤクボ沢

杉さん、Keikoさんのテレマーカーコンビとマヤクボ沢の滑走に行ってきました。
正面奥のピークが針の木岳です。登山口になる扇沢駅からの標高差1400m。

針の木雪渓。
剱沢雪渓、白馬大雪渓とともに日本三大雪渓と言われています。
MayHarinoki0009.jpg 

このところの降雪で2000m位から上は真っ白。5月半ばの山とは思えない景色です。無風快晴の青空が映えて気分爽快です。正面のコルが針の木雪渓の源頭部。マヤクボ沢は右の尾根の向こう側です。
MayHarinoki0013.jpg

広大なマヤクボカール。先行者全てを追い越すかの勢いだったkeiko副隊長。写真に見えているパーティ もコルで抜いてしまいました。
MayHarinoki0019.jpg

コルにスキーをデポせず山頂までスキーを担いで上がりました。ヒヤリハットがなかったとはいえ最後の急な雪壁でピッケルを出さなかったのは反省。
MayHarinoki0021.jpg 

コルからドロップする人がほとんどでしたが、折角山頂まで板を運び上げたのでちょっと急な斜面にトライ。わたし的にはプチエキストリームです。ザラメかと思ってドロップすると実は薄いウィンドクラスト。何ターンかしたところで自分が起こしたスラフに追いつかれて足をさらわれそうになり、トラバースで逃げました。
MayHarinoki0025_1.jpg 

Keiko副隊長も果敢にテレで同じラインを滑ってきました。
MayHarinoki0031.jpg 

マヤクボカールの滑走が終わると沢地形になりますが、3本の広い沢筋があるのでいろいろなラインが取り放題です。 雪も良くて爽快そのもの。
MayHarinoki0039.jpg 

今シーズン初テレマークの杉さん。さすがです。
MayHarinoki0048.jpg 

長い、長い。
MayHarinoki0059.jpg 

扇沢に到着。今から室堂に上がる私とKeiko副隊長は運転がないのでキンキンに冷やしておいたスパークリングワインで乾杯。いやぁ、美味かったぁ。明日用事のある杉さんは生唾を飲みながら帰って行きました。
MayHarinoki0072.jpg 

最終のトローリーバス。こんなに空いているアルペンルートは初めてです。
MayHarinoki0073.jpg 

大観望から見た針の木岳。扇沢への標高差はこれ以上。満足感もひとしおでした。
MayHarinoki0081.jpg 

室堂山荘。心地よい疲労と日頃の寝不足が祟ってビール1杯とコップ酒1本でコテッ。 折角運び上げた赤ワインは翌日の厳しい行程でただの重荷の運命に。(蛇足:室堂山荘の食事はみくりが池山荘に比べて大分見劣りしますね。)
MayHarinoki0090_1.jpg  

明日は展望台→国見谷→ザラ峠→中谷→黒部湖。 さてさて…。


本日

今日は国見谷を滑ってザラ峠に登り返して中谷から黒部湖。時間との戦い?

針の木雪渓


オレ!

黒部源流スキー(5)

5月5日 【双六谷→大ノマ乗越→新穂高】

最終日。今日も素晴らしい快晴の朝を迎えた。
10GW_Kurobe_Ski0227.jpg 

大ノマ乗越へ。いよいよこの縦走最後の登りだ。雪も緩んできたし行けるところまではシールで頑張ろう。(先に見えている2人は意外な人たちだった。 )
10GW_Kurobe_Ski0231.jpg    

穏やかな双六谷と双六岳。
10GW_Kurobe_Ski0232.jpg

最後まで担がずに済んだ。そしてもうこれ以上登りはない。
10GW_Kurobe_Ski0235.jpg

サングラスに真っ黒な顔で一瞬判らなかったが、きむっちとへべさんじゃありませんか。他の二人も初対面とは思えないかっきーと暴君白クマさん。残念ながら雪が多すぎて竿を出す場所がなかったそうですが、素晴らしい滑走と体力にモノを言わせた大宴会を満喫したそうです。
10GW_Kurobe_Ski0233.jpg

弓折小谷の大滑走。エントリーした源流釣り師軍団が点のように写っているのですが、このサイズでは見えません。
10GW_Kurobe_Ski0242.jpg

同じ場所から下を見ると、まだまだこんなに続く。5日前に蓄えた位置エネルギーを一挙放出。
10GW_Kurobe_Ski0250.jpg 

デブリ処理もうまくいった。 このあとちょっとしたハプニングにイケちゃん真っ青になったが、Oリーダーの機転と行動力でリカバリー。あれもこれもこれからの肥しになるのだろう。
10GW_Kurobe_Ski0254.jpg

わさび平で5日ぶりの洗顔。さーっぱり。
10GW_Kurobe_Ski0255.jpg

Oさんの的確な判断と思いやり、イケちゃんのガッツと吸収意欲。学ぶことが多い山行だった。

文字通り夢のような5日間。みなさん、ほんとうにありがとう!

10GW_Kurobe_Ski0261.jpg

バイバイ、またね!
10GW_Kurobe_Ski0262.jpg


長い長い記録になってしまいました。読んで頂いた方、ありがとうございました。

ラストランの声があちこちから聞こえてくる今日この頃ですが、私のラストランはまだまだ先。
とりあえず今週も来週も北アルプスに入ります。

黒部源流スキー(4)

 5月4日 【黒部五郎小屋→三俣蓮華岳→弥助沢→樅沢→双六岳→双六カール→双六谷】 累積標高差:990m、行動時間:7時間25分

前夜テントの周りをうろついていた足音はやっぱり…。
いつ足をかじられるのかと怖かったのだが、いつのまにやら寝入ってしまったオレもノンキ。
10GW_Kurobe_Ski0171.jpg

三俣蓮華に着くころには太陽が出てきた。
10GW_Kurobe_Ski0174.jpg 

山頂から三俣山荘目指して、2日に続いて2度目の滑走。
10GW_Kurobe_Ski0177.jpg 

三俣山荘から見上げる今滑ってきた大斜面。これでもこのエリアではアンティパスト。
10GW_Kurobe_Ski0183.jpg 

地形図を見ている分にはあまり食指が動かなかった弥助沢。ところが… 。
1ピッチ目を振り返る。
10GW_Kurobe_Ski0184.jpg 

滑ってみればプリモ・ピアッティ!!とっても美味しくいただけました。
後ろのコルがエントリーポイント。
10GW_Kurobe_Ski0185.jpg 

双六岳目指して樅沢700mの登り返し。
10GW_Kurobe_Ski0187.jpg 

双六岳。この縦走最後のピークハント。
10GW_Kurobe_Ski0189.jpg 

そしてセコンディ・ピアッティ、 双六カール。
10GW_Kurobe_Ski0192.jpg 

広い、長い、メローの三拍子!
10GW_Kurobe_Ski0195.jpg


10GW_Kurobe_Ski0200.jpg 

Photo Oさん
IMGP40043.jpg

双六谷へと吸い込まれながら、笑いと奇声が止められない。
10GW_Kurobe_Ski0212.jpg


10GW_Kurobe_Ski0217.jpg  

そしてドルチェ双六谷。
10GW_Kurobe_Ski0219.jpg 


10GW_Kurobe_Ski0218.jpg 

大ノマ乗越(左上のコル)付近に 雪庇が崩落しても被害を受けないテントサイトを見つけた。
10GW_Kurobe_Ski0224.jpg 

素晴らしかった1日に乾杯!!
10GW_Kurobe_Ski0223.jpg 

黒部源流スキー(3)

5月3日 【上の廊下断念…】

朝の訪問者。 
祝!10回目の黒部横断。
10GW_Kurobe_Ski0132.jpg 


10GW_Kurobe_Ski0136.jpg 

昨晩のアドバイスを受けて上の廊下横断の断念を決定。高天原峠から雲の平に抜け、祖母沢源頭にドロップして黒部源流に滑り込み、時間があれば黒部五郎小屋付近で遊ぶことにした。

予定通りなら今日登るはずだった赤牛岳。北アルプス最奥の山を目に焼き付けて…。
10GW_Kurobe_Ski0138.jpg

一の越につき上げる御山谷、雄山、剱岳。もう一度チャンスは巡ってくるのだろうか…
10GW_Kurobe_Ski0142.jpg

昨年のこの時期に遊んだ薬師岳がデカイ。
10GW_Kurobe_Ski0144.jpg

コルに太郎小屋が見えた。
10GW_Kurobe_Ski0146.jpg
    
雲の平手前から黒部五郎岳を望む。この後祖母沢に滑りこんで黒部源流に出たが、快適な滑走に3人とも写真を撮り忘れてしまった。
10GW_Kurobe_Ski0153.jpg

五郎沢を詰めるとコルに建つ黒部五郎小屋。(冬季解放棟あり)。
正統日本オートルートを縦走中だったYパーティーがこの日の午前中ここにいたと知ったのは帰宅後だった。会えなくて残念。
10GW_Kurobe_Ski0160.jpg 


IMGP30033.jpg 

時間があるので小屋脇の西斜面で遊ぶことにした。左半分のノートラックを狙う。
10GW_Kurobe_Ski0162.jpg

思ったよりも標高差もあり、雪も斜面も素晴らしかった! 満足の1本。
10GW_Kurobe_Ski0165.jpg

あとはの~んびり。
10GW_Kurobe_Ski0166.jpg

黒部源流スキー(2)

 5月2日 【双六小屋→高天原】 累積標高差:約940m 行動時間:8時間

昨夜は強い風が吹いて寝つきが悪かった。お日さまが当ってポカポカと気持ちよいテントの中は2度寝にうってつけ。のんびりと遅めの出発を決め込んだ。

広い双六岳東面を登る。
10GW_Kurobe_Ski0053.jpg 

稜線上には数日前の季節外れの吹雪にやられた小鳥の死骸が点々と…
10GW_Kurobe_Ski0063.jpg 
  
10GW_Kurobe_Ski0069.jpg 

身体を寄せ合って暖を取ろうとしたのだろう、違う種類の野鳥たちが折り重なって雪に埋まっていた。(掘り出して撮影)
10GW_Kurobe_Ski0075.jpg 

その光景を思い浮かべ不憫になるが、野鳥さえ抗えない自然の猛威。
10GW_Kurobe_Ski0076.jpg 

三俣蓮華岳山頂。バックは鷲羽岳、ワリモ岳。       Photo Oさん
IMGP20019.jpg 

そして入山2日目にしてようやくシールを外しての滑降。山頂直下の急斜面は遠慮して、小尾根をいったん東側に回り込んでから鷲羽岳とのコルに小さく見える三俣山荘を目指すことにした。
10GW_Kurobe_Ski0077.jpg 

下から見るとこんな斜面。 締まった雪と広い斜面に歓声が上がる!
10GW_Kurobe_Ski0081.jpg  

鷲羽、ワリモ、水晶の黒部源流ジャイアントがそろい踏み。 右手の建物は三俣山荘。(冬季閉鎖中)
10GW_Kurobe_Ski0086.jpg 

吸い込まれるように黒部源流のボトムへ滑り込む。正面の魅力的な祖父岳斜面に目が釘付けになる。
10GW_Kurobe_Ski0092.jpg    

余りの気持ちのよさに1時間近くものんびりしてから岩苔乗越を目指して黒部源流を行く。
10GW_Kurobe_Ski0098.jpg

黒部最源流。あのスカイラインより向こうにもう黒部川はない。
10GW_Kurobe_Ski0101.jpg

岩苔乗越。ついに黒部川の源頭を極めた。       Photo Oさん
IMGP20043.jpg 

最源流を振り返る。正面は黒部五郎岳。 
10GW_Kurobe_Ski0102.jpg

高天原目指して岩苔小谷の長い長い滑走を開始。
カ・イ・カ・ン…     
10GW_Kurobe_Ski0105.jpg 

正面に薬師岳を見ながらの滑降がどこまでも続く。     Photo Oさん
IMGP20054.jpg

やがて傾斜が緩み、気持ちのよい針葉樹林を抜けると高天原の湿原。別天地だ。
10GW_Kurobe_Ski0122.jpg

雪に閉ざされた高天原山荘の前で幕営。
10GW_Kurobe_Ski0129.jpg

池糠の周りの雪壁から滴るきれいな水を汲みに行く。
10GW_Kurobe_Ski0128.jpg

6時の定時交信でOM隊と連絡が取れた。彼らは今日薬師岳東面のルンゼを滑り、立山奇岩付近のデブリを使って10回目の黒部横断に成功したが、我々の横断予定地点の広河原は増水のために渡渉困難とのこと。今年の黒部横断はお勧めできないとのアドバイスを受けて作戦会議が始まった。

金作谷を滑り降りて今日広河原を渡渉したはずのNパーティーとは残念ながら交信できなかった。

黒部源流スキー(1)

5日間の行程図 赤:歩き 緑:滑走    
キャプチャ 



5月1日 【新穂高→双六小屋】 累積標高差:約1630m 行動時間:9時間30分

下山は扇沢の予定なので深夜バスで新穂高入り。切りつめて16kgに抑えてきたザックにエアライズ3の本体・フライシート、それに共同食のいくらかが加わったが、それでも18kg程度か。

向かって左から、頼れるOさん(リーダー)、ガッツなイケちゃん(食坦)、ただの常吉(無職)

IMGP10001.jpg 

意外に早く雪が出てきた左俣林道。地形図にはない橋が何本か架かっていて戸惑った。最近地形図の読み方がいい加減、もっとちゃんと読まないと。 
10GW_Kurobe_Ski0002.jpg 

のどかなブナ林(2次林)の中のわさび平小屋。ここで美味しい水が採れると知っていれば埼玉からはるばる2L担いで来るんじゃなかった。
10GW_Kurobe_Ski0007.jpg 

デブリ帯の通過。トップの反りが小さいツアー用の板は引っかかりやすくて歩きづらい。
10GW_Kurobe_Ski0013.jpg 

林道を埋め尽くす下抜戸沢の巨大デブリ。1発ではなく冬の間に何度も何度も雪崩たのだろう。 
10GW_Kurobe_Ski0016.jpg 

秩父沢のデブリを越えて秩父小沢へ入る。正面は後で登ることになった弓折岳。 先は長いが 昨日までの季節外れの吹雪のお陰で真白になった山と抜けるような青空に弾む心。
10GW_Kurobe_Ski0017.jpg

大ノマ乗越目指して秩父小沢を登る。 小沢というがスケールは大きい。10GW_Kurobe_Ski0021.jpg 

Slow but Steady
5日間へたばることなく歩き通すために息が切れないペース(マフェトン心拍以下)を守る事を自分に言い聞かせて登る。強い二人は徐々に遠くなるが、立ち止まらない限りそれほど離されることはないと信じて。
10GW_Kurobe_Ski0022.jpg  

稜線直下はかなり急。少し二人に近づいたようだ。この頃になると 強い日照を受けた雪が腐り、降りて行ったスキーヤーはだいぶ苦労していた。
10GW_Kurobe_Ski0023.jpg

最後の数歩は板を外して雪庇に這い上がった。  Photo Oさん
IMGP10023.jpg 

ここから双六谷に滑り込む予定だったが、折角稼いだ標高差がもったいないし、この荷物で滑っても楽しくないだろう。弓折岳を越えて稜線伝いに双六小屋を目指す事にした。
10GW_Kurobe_Ski0032.jpg 


10GW_Kurobe_Ski0042.jpg 

コルに建つ双六小屋がようやく見えた。その向こうは鷲羽岳。
10GW_Kurobe_Ski0045.jpg  

強風が吹き抜けるコルに張ったテントの中でささやかな宴会。1日100ccと決めたバーボンをチビチビと。行動中は2Lの給水、700kcalのエネルギー摂取、そしてマフェトンペース、この3つを守ったせいであまり疲れることもなく、食欲モリモリ。作ってくれたイケちゃんは粗食と言っていましたが、とても美味しく頂きました。

黒部源流の尾根と谷をつないだ5日間

5月1-5日 【上の廊下横断断念】

1日 新穂高→わさび平小屋→大ノマ乗越→弓折岳→双六小屋テン場
2日 双六小屋テン場→双六岳北東面トラバース→三俣蓮華岳→黒部川最源流へ滑り込み→岩苔乗越→岩苔小谷滑走→高天原山荘テン場
3日 高天原山荘テン場→高天原峠→雲の平→祖母沢滑走→五郎沢右俣遡行(左俣巻き)→黒部五郎小屋テン場→2518.7P→東面滑走→五郎小屋テン場
4日 五郎小屋テン場 →三俣蓮華岳→三俣山荘へ滑り込み→弥助沢滑走→樅沢左俣ハイクアップ→双六岳→南東面カール滑走→双六谷滑走→双六谷2230付近
5日 双六谷2230付近→大ノマ乗越→南面カール滑走→ワサビ平小屋→新穂高

新穂高から赤牛岳・薬師見平を経て上の廊下を横断し立山へ抜ける予定でしたが、2日に10回目の黒部横断(薬師東面ルンゼ滑降・黒部川立石付近横断)に成功したOMさんとの無線交信によるアドバイスを受けて上の廊下の横断を断念しました。

代わりに黒部川源流域の穏やかな谷や稜線からのカール滑走を満喫し、日焼けして無事帰宅しました。

オヤ、どこぞで見た面々。
10GW_Kurobe_Ski0234.jpg 

連休中に山で友人を亡くしました。今から告別式。
皆様もお気をつけて。